8年前。
私も
「お墓を建てる」という
大役を受けて、どうしたらいいん?と迷走中。
小さい石材店のスモールボスが
なにを今さらな感じですが、
父親の墓を建てるという
初めての仕事に戸惑いは隠せません。
たくさんのお墓をお施主様のご要望に応じて
つくってきた父が
自分の墓を
こういう感じに扉付きにして、○○石で!
とかの要望を
全く聞いていないので
オイオイ
枕元でつぶやいてくれ
そんな願いもありました。
ただ、小学生の頃から
庵治石の話を聞かされたり、
私をご縁あって庵治産地へ
お墓をつくる勉強に出させてくれたこと。
そこの親方ご家族の皆様には
大変お世話になり、
今は
ただただ感謝でしかありません。
たくさんの失敗も
いい思い出で
あの頃の精一杯を
忘れずにいきたいと思います。
庵治・牟礼は私の
第二のふるさとです。
そうだ!
父の墓は庵治石でつくろう!
かたちは上下蓮華に
扉は私のオリジナルの経机型に・・・
部材ひとつひとつの細部寸法は
父と試行錯誤で出した黄金比率で・・・
考えがまとまった段階で
修業先のNNストーンに
打ち合わせに行きました。
石がそろって
出来上がりが近づいた頃
その年の
あじストーンフェアに
出展するぞ~と
社長からの電話。
なにがなんでも
あじストーンフェア
見に行かねば!
早速、古巣NNストーンの
展示ブースでご対面。
ありがたいことに立派な賞を
頂いていました。
父が見ていたら
「もったいないもったいない」とか
言いそうで
笑いがこみ上げてきました。
ええじゃないか!最後の贅沢じゃ。
お疲れ様。
目頭の熱をごまかし
会場をあとにしました。
本日もありがとうございました。